デッドラインヒーローズRPGシナリオ「デッドサイド シーサイド」「彼女の面影」
目次
シナリオメイキング
シナリオメイキング話もまとめてみました。
デッドラインヒーローズRPGはシナリオ作成しやすく楽しかったです。
デッドサイド シーサイド
▼シナリオのコンセプト
デッドラインヒーローズRPGのシナリオ自作は初めてでした。
このシナリオを作る前に、学園エピキュアンのGMをしていたので、麻神学園を舞台にしたいと思っていました。
学園エピキュアンは、2話で大きな話を扱ったシナリオなので、2話構成にしようと思い考え始めました。
あとは題材ですが、夏ということで怪談物、カシャネコファンなのでカシャネコをラスボスにする方向で考えました。
あとは夏で学園ものということで合宿で海に行くことにして、細部を決めていきました。
麻神学園はシナリオ作りやすい題材だと思います。
▼悪霊と呼ばないで
1話は合宿風景を案内するとともに、2話に繋がるようなイベントを考えることにしました。
カシャネコがラスボスということで、百鬼夜會のヴィランをみていたところ、朧傳々の設定をみつけました。
パワーもピーキーですが、怨念をもったまま死んだ人間たちの想いを力にしているという点が気に入り、1話のボスとして扱うことにしました。
怨念といえば悪霊、悪霊といえば悪霊シリーズということで、 小野不由美さんの悪霊シリーズに、海辺の料亭が大量の音量に襲われるという話があったのでそちらをモチーフにして考え始めました。
▼NPCとの関わり
デッドラインヒーローズRPGにはエントリーがあります。
まずはエントリーでそれぞれのPCに関わりのあるNPCを考えることにしました。
デッドラインヒーローズはクエリーというとても面白い要素があるので、そこから、
ヒロインに対してヒーローはどうする?子どもに対してヒーローはどうする?
先輩ヒーローに対してどうする?
という視点で、NPC像を考えていきました。
NPCについては、嫌われないキャラを心がけています。
PLさんは疑り深いものなので、できるだけシンプルに遊べるようにNPCは誤解されないわかりやすいキャラにしています。
▼チャレンジはバランスよく
チャレンジは複数の判定で作りました。
サニティ消費して自分で判定の確率を上げる「集中」と、クレジットを消費して仲間の判定の確率を上げる「支援」があるので、判定に挑戦する人は毎回変わるように調整しました。
「肉体」「精神」「環境」それぞれに能力値があり、それを基準にした技能があるので、肉体」「精神」「環境」をバランスよく判定の基準にするといい感じかと思います。
デッドラインヒーローズは判定のバランスが絶妙で、他の人の判定ダイスもドキドキして見守る感じが楽しいです。
▼クエリーは各PC用意
クエリーイベントは各PC用意しました。
関連NPCに関わる形でイベントを考えます。
第1話は、どちらかというと守と関わるPC②が主人公的な立場なので。チャレンジ2に繋がる形で、イベントを考えました。
▼水中は怖い戦場
決戦フェイズを洞窟にすることは、モチーフにした作品から決めていました。
何かもう一つ海岸沿いの洞窟ならではのギミックを考えようと思い、満潮が近づくにつれ戦闘エリアが水中になっていくギミックを考えました。
水中はコストが上がる厄介な戦場なので、射程の長いPCも自然と接近していくことになり、敵のパワーも活かせるかと思います。
▼続き物の1話として
余韻フェイズは、続き物の1話としての繋がりを意識しました。
1話の答えとして守とお母さんの関わりをPC②の余韻で案内し、PC③の余韻で守のその後の変化やヒーローが守った平和や日常を案内しています。
PC①は、2話に繋がる形での余韻になります。
「いつかは私も助けてくださいね」
というセリフを活かして、2話は彼女を助ける話だということを伝えています。
彼女の面影
▼PCのモチベーション
TRPGのシナリオは、PCが関わら無かったらどうなるかを考えてから作り始めることが多いです。デッドラインヒーローズRPGはチャレンジ失敗での決戦フェイズの変化を含めて、こういう部分を考えやすくていい感じです。
ということでPCに関わってもらえるモチベーションを用意しようと思いました。特に今回から登場する葵の父聡史については、その人柄を含めてこの話だけで案内する必要があるので、画集などをきっかけに情報を与えられる形にしてみました。
▼チャレンジ判定回数
今回のボスであるカシャネコは強力なボスヴィランです。
リアクションを求めるパワーが多いので、今回のシナリオは判定回数を1話より少なめにして、PCのエナジーのリソースを残せるバランスにしました。
▼余韻フェイズは、どこまでシナリオで描写しておくか
余韻フェイズをシナリオでどこまで書いておくかは悩みました。
本番はPLさんからの提案があればそちらを優先していただくことは当然として、遊びやすいように、必要な部分は描写しておきました。
葵と守がヒーローになるかもという未来はセッション中にPCとのかけあいの中で思いつきました。
余韻フェイスは名前から素敵なので、余韻を出せる感じにしていただけるとありがたいです。
シナリオ制作感想
デッドラインヒーローズRPGは、とてもシナリオが作りやすく、GMもしやすいシステムだと感じました。
コンセプトやモチーフが決まったら、PC数にあわせて、導入、クエリー、チャレンジ判定回数を決めていくと感じです。
クエリーイベントは悩みますが、こういう時キミならどうする?ヒーローならどうするとまさしく問いかける感じで作っていけます。
今回自分のシナリオを他の人にも遊んでもらえるようにする作業は、とてもいい機会になりました。
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