セッション情報

開拓村日記PBW2「二つの塔」

 

開拓村日記PBW2「二つの塔」

導入

就任式も無事終わり、村の二つの塔の活用が開拓村の方針として挙がっていた。

村の拠点となる「岬の塔」

村を支える力を秘めた「八角塔」

さらなる開拓の礎となるはずだ。

今回の依頼

村の2つの塔に関わるPBWの依頼3つと、通常の依頼1つになります。

初回で皆さんすばらしいコメントくださったので、各依頼ごとも目標判定要素を無くし、コメントの文字数制限を300文字から500文字に増やさせていただきました。

※通常依頼とPBWは時間がずれているものとしてどちらの参加も歓迎です!

領主からの依頼「岬の塔の改装計画」

アルフ「この場所は村の象徴となると思います。」

村の拠点となる場所を作れればと、岬の塔の改装取計画が挙がってきた。

1階が仔犬たちの学校と、村の犬たちのコミュニティスペース。村の役場や各ギルドの運営スペースとして
2階が、商品の売買のできる商店や飲食のできる食堂や酒場があるスペースとして
3階からが宿や開拓者たちが自由に泊まれるスペースとして改装していきたいという。

村の象徴となる施設はどういったものがいいか、意見を求めているようだ。

※大型商業施設ぽいものを想像してもらえればと思います。

民兵からの依頼「村の寺子屋」

フィダン「仔犬たちだけでなく、僕たち成犬たちも集まれるような場所になるといいですね」

岬の塔の1階部分は、仔犬たちの学校と、村の犬たちのコミュニティスペース。村の役場や各ギルドの運営スペースとしての活用が予定されているらしい。
仔犬の学校は上階の住居スペースとあわせて身寄りのない仔犬たちも通えるようにできればと計画が進められていた。
成犬たちも集まって村の事を話し合えるようなスペースもできるらしい。
講師はどうするか。カリキュラムはどうするか。など考えることは多そうだ。

商犬ギルドからの依頼「豆類促進計画」

インディ「豆類ですが、これはいいところに目をつけられましたね。」

ブラッキーの直訴状をみたアルフから、豆類を村の主要な食料として活用できないかという提案がでた。
商犬ギルドが、様々な豆類の入手や育成などを調べて、村の犬たちに指導していくという事もyっていくらしい。
村に美味しい豆料理が定着するように試食も大事だろうと、実際の豆類もそろえることができた。
開拓村に豆類は浸透するだろうか

職犬ギルドからの依頼「八角塔」

シュペーア「八角塔が使えるようになれば、村の開拓が進むはずだ」

開拓村の入植や開拓が進む中より効率のいい作業ができればと、開拓村に残されていたマスターワークの活用が検討されていた。

これらのマスターワークは各家庭や施設にある穴に、棒のようなものを差し込むことで動いていたらしい。
使えなくなっているものも多いが、職犬ギルドで役に立ちそうなものから解析や修理が進められていた。

しかし。これらのマスターワークを使うには村のはずれにある「絡繰り風車」というものを使えるようにする必要があるらしい。

この風車は形から「八角塔」ともよばれ、自然の力をマスターワークを動かす力に変えるものらしい。
いまは風車らしく部分はも上を向いてしまっていて使えない状態。
たまに「助けて~」など女の声がするらしく怖がって誰も近づいていない状況だ。

この施設が復旧しマスターワークが使えるようになれば、開拓が先進するはずだと職犬ギルドから依頼が来た。

リプレイ

岬の塔

「思ったよりも大きな建物ですね。補修が必要な場所がないかまず確認して、脆くなっているところがあれば補強を入れましょう。」
開拓村の改善計画の一環として領主であるアルフは、岬の塔と呼ばれるヒトの時代に使われていた施設を改善して使えないかと、協力してくれる開拓者を連れて訪れていた。
「……こんなことを言うのは皆さんの気分に水を差すようで心苦しいのですが、いざという時の避難場所になるように、食料などの備蓄場所も作ったほうがいいと思います。
ここは川の傍なので水害の起きる危険もあるでしょうし、恐怖の森の方からも恐ろしい生き物が湧いて出るかもしれません。」
シェパードのズージェスらしいアドバイスだ。
実際この土地は過去にも入植が試みられたらしいが、洪水などで断念したことがあったという。
対策する意味でも無事に残っているこの施設を活用することはいいことだと思えた。
「何かあったときに一旦身を守れる場所があれば心にも時間にも余裕が持て、冷静で的確な対策を取ることもできるでしょうから」
かつて読んだ古き者たちの物語の中にそんな話があったのだ、とズージェスは言った。
「村の象徴としての役割ですが……古き者の方々は岬には灯台と呼ばれる施設を作ったと聞いています。」
高くそびえる岬の塔を見上げながらスージェスは言葉をつづける。
「舟で行き来する同胞が危険を避けれるように、またここに帰るべき港があると導くため、ということでした。」
アレフのほうに向き直し、話を続ける。
「もしご領主がここに多くの犬が集まり、また旅立っていくような街を望むのなら。
いまだ未知の危険にあふれた恐怖の森を既知とすべく開拓の手を伸ばすのなら。
何かあったときにはここに戻ってくれば大丈夫、そういう意味も込めて灯台をこの村の象徴としてはいかがでしょう?」

開拓村の未来を照らす灯台のような場所に。
岬の塔の改修計画が動きだした。

改修プランを立てる前に、ガーディアンのバウエンを中心にして岬の塔の探索が行われた。
「大規模施設と聞いて、まず最初に武器庫とか食料貯蔵庫とかスペースがあるのだろうか?そう、それに水の確保も重要だ。」
計画は魅力的だが、これを実現するための情報が少ないようにバウエンには思えた。
この目で岬の塔を実際に見て調べてみる必要があると思えた。
「地下室があるといいのだけれども。」
村の象徴にしたいらしい。非常時には村の人はそこに集まるだろう。全員を収容して籠城できる下地を作っておく必要があるな・・・そう考えてバウエンは『お前は砦でも作る気か?』と隊長に笑われた気がして少し苦笑いした。
「職業病かな?まあ施設の楽しい部分はそれを思いつく連中が考えればいい。オレはオレの仕事をするだけだ。」
たいまつの準備、マッピングの準備、ロープの準備、そして武器の準備。
バウエンは岬の塔に入って行った。
「後で報告書にまとめよう。」

バウエンからあげられてきて報告書をもとに地上に出ている部分の改修から始めることになった。
また探索の際に見つけたマスターワークが塔の改修や今後の開拓の作業に役に立ちそうだという事、そのマスターワークを動かすために、村の北にある絡繰りの塔、通称「八角塔」の力が必要だという事もわかった。
八角塔の探索とマスターワークの活用が職犬ギルドを中心に行われることになった。

開拓村日記通常セッション アークの遺産4 「八角塔」

岬の塔改修計画

岬の塔の改修計画を進めるにあたり、おおまかな指針もしめされた。
1階が仔犬たちの学校と、村の犬たちのコミュニティスペース。村の役場や各ギルドの運営スペースとして
2階が、商品の売買のできる商店や飲食のできる食堂や酒場があるスペースとして
3階からが宿や開拓者たちが自由に泊まれるスペースとして改装していきたいという。

村の象徴となる施設はどういったものがいいか、開拓者や村の犬たちに意見を求め実際の改修計画も進められることになった。

1階スペースのメインは仔犬たちの学校にコミュニティスペース。
様々な提案や協力の声が届いていた。

「開拓村に学び舎ができるのですか。」
アーティザンのベルダーはメガネをかけなおしながら岬の塔を見上げていた。
この塔の中に『仔犬たちの学校』もあること、作られる学校で誰が何をどう教えるか等、これからたくさん決めなければならないこともあると知った。
「知識を得ることは、生きていく上でとてもとても大事なことなのです。」
ベルダーが得た知識やその中で習得した技能や技は、開拓者としうてのベルダーを支える大きな力になっていた。
「今ここに私が来たのも何かの思召しなのかもです。私がお父さんから教えてもらった色々な知識を教えてあげたり、役立ちそうな教材や資料を探して集めるのをお手伝いできるかもしれないのです!」

「遊び場…………かなあ?」
ラッターの ヨーイズミはそこまで呟いたまでは良いがそこから具体的な案が思い浮かんでこない。
「鬱憤なり気晴らしする場所は必要性は有ると思うんだけどな……」
紙とペンを拝借して今まで旅してきた場所で印象に残ったモノを具体的に書けないにしろ『〇〇が有った』と漠然とした情報を書き殴っていく。例えばあの町は犬達が同じ道を競い合っていたな。あの町は遊具を使った縄から縄へ飛び移ったり捕まったりして移動していたな。
その他諸々書いていくものの考えがまとまらず自慢のリーゼントをぐしゃぐしゃにしてテーブルに突っ伏してしまった。
………そうだこれだけは書いとこう……「酒場は必要。」と
酒飲んだ犬達はすごいゴキゲンになるもんな……例外も居るけど

「ごきげんよう。商犬のゼロです。
どうかこの俺にも、ここの2階で商売をさせていただけませんか。
皆さんが欲しいものを取り揃えて参りますよ」
ラッターのゼロは岬の塔の改修現場を訪ねていた。
開拓を始めたばかりで、まだまだ物資が不足気味のこの村のため、王都とその近辺から仕入れをして戻ってきてみたら、村は岬にある塔の改装で皆忙しく動き回っていた。
なんてこった!出遅れたか!?
ここの領主は積極果断な為政者のようだ。
ひと時も手を緩めることなく、このような大型施設を調えようとしている。
元々この土地に遺されていたものらしいが、早速村の象徴(ランドマーク)として活用しようとは。
貴族は、俺の中では最も信用できないものだが、この村の領主であるアルフ卿のことは一目置かざるを得ないだろう。
さて、じー様が言ってたな。
『機を読めない犬は、旨い肉にはありつけない』
この機を逃してなるものか。
こうやって多くの犬が集まる場所に店(たな)を持てるとしたら願ってもないことだ。
俺が仕入れた品を、多くの犬達の手に取ってもらえるし、同じ塔に入る食事処などに野菜や果物を卸すのもアリだろう。

岬の塔の改修計画のため動いていたのは開拓者ばかりではなかった。
村の犬たちも老若男女問わず忙しく動き回っていた。

「あの、ぼきん、おねがいします」少年はアーロンの顔をうかがいながら、恐る恐る話しかけてくる。
ハンターのアーロンは不機嫌そうに少年と、彼が抱えている募金箱を見る。
募金箱にはこう書かれている。
『開拓村では、現在、仔犬の学校の設置を検討しております。
この学校は身寄りのない仔犬も通えるものにしたいと考えておりますが、そのためには孤児たちに必要な本や文具などの教材費が不足しております。
皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします』
「ふん、身寄りのない仔犬たちの学校だと?」
アーロンは吐き捨てるように言った。この世は、強いものは生き、弱いものは死ぬ。ただ、それだけのことだ。
アーロンは少年を追い払おうとしたが、ふと、少年の後に小さな女の子がいるのに気付いた。
女の子はアーロンと目が合うと、怖がって少年の陰に隠れる。
少年は女の子をかばうようにして、その場から立ち去るそぶりを見せる。
「その子は坊主の妹か?」アーロンは思わず問いかける。
少年は震えながら答え、自分たちが孤児であり、〈仔犬の学校〉のための募金活動を手伝っていることを話した。
「ぼくが学校でたくさん勉強して偉い人になれば、この子にもっといい服や食べ物を買ってあげられるから」
アーロンは少し考え、舌打ちすると、懐からいくばくかの貨幣を取り出し、募金箱に入れた。
少年はアーロンの意外な反応に戸惑いつつも、頭を下げて、女の子を連れて酒場から出ていく。
アーロンはふたりの姿を見て、しばし自分たち兄妹が幼かった頃の記憶に思いを馳せた。

「はいはい!開拓者ギルドの窓口を作りたいです!村の困ったことを解決していきますよ!」
開拓者ギルドの窓口も作られることになった。
世話役見習いでありアーティザンでもあるサクラの主導でできたこの場所には、色彩の泉の探索で稼働できた印刷のマスターワークもおかれることになった。
村の問題を解決し、賑わいを伝えるそんな場所になっていくだろう。

「みんなが集まる場所なら料理など作れる場所もあると嬉しいわ」
ラッターのサフィールからは、村のみんなが集まり料理などできる場所を作ってみたはどうかという提案があった。
人が集まる場所を作れば情報も集まり、賑わいも生まれる。
村で進めているもう一つの計画「豆類育成活用計画」を進めるためにも有効だろう。

豆類育成活用計画

豆類育成活用計画この計画は、元軍人でガーディアンのブラッキーの陳情で進められることになった計画だ。

「アルフ閣下
臣思うに、村の児童の栄養状態極めて悪し。たん……たん……たんぱ……(書き直した跡何度もあり)血と肉のもととなる成分の絶対的不足によるものと思われる。
軍隊で自分たちを鍛えたアーティザンのいうことによれば、血と肉の成分は、肉、魚、牛乳と、ほかに「豆類」を食べることにより安価で効率的に摂取できる。
実際、軍隊において臣以下聯隊員はひたすらに毎食何らかの形で豆類を摂取した結果、体重と筋肉が増えたことを証言するものである。
栄養なくしていかなる運動も無意味である。よって臣は、何らかの理由をつけて、閣下ご自身が、子供たちと共に毎朝食に豆スープを集団で食べることが必要であると具申する。
臣はこれより決死の探索行に赴くものなり。
閣下のご英断を期待して封す。
ブラッキー・ザッシュ」

「豆類ですが、これはいいところに目をつけられましたね。」
アルフの相談をうけて商犬ギルドのインディも協力を申し出てくれた。
商犬ギルドが、様々な豆類の入手や育成などを調べて、村の犬たちに指導していくという事も行っていくらしい。
村に美味しい豆料理が定着するように試食も大事だろうと、実際の豆類もそろえることができた。

実際の栽培にあたり、開拓者からも意見が届いた。

元農民であるストレイのグスタフは村で豆類を栽培する話を聞くと、しばらく考え、次のような話をした。
「これは亡くなった父親から教わった知識であるが、豆類は連作にとても弱い。同じ畑で何年も作り続けると、たちまち、病気などが発生して、だめになってしまう。」
「だから、一度、豆類を育てた畑では、次の年は別の作物を植えるなりして、連作を避けることが重要なのだ。これから豆類を育てる参考になれば幸いだ」

「俺も軍隊時代に駐屯していた農村でそういう育て方をしていたのをみたことがある」
ストレイのグランは軍隊時代にみた農村の様子を語ってくれた。
その村では、大豆を育てた畑は、その後稲作を行い米を収穫したあと稲わらを畑に混ぜていたという。
村の老犬はそうすることで土の力が蘇るのだとグランに説明していた。
そういう情報を得つつ開拓村での豆類の栽培がはじまった。

「足が速すぎるのも困ったもんだなぁ」
美味しい豆料理が食べ放題!?
そんな誤解を抱いて開拓村に駆けつけたハンターのブランカは、植えられたばかりの大豆畑を見て肩を落とす。
ご馳走を期待して運動がてら走ってきたものだから、お腹はぺこぺこ。かといって、豆料理で満たすために空けてきた胃袋に、今更別のものを詰め込むのも惜しい。
飢えた腹を抱えて王都に戻るか、いっそ生で食べるか…
開拓村をトボトボ歩くブランカは、岬の塔のお披露目会の案内が開かれるという案内文をみつける。
そこでは商犬ギルドが手に入れた大豆を使った料理教室や料理の試食なども行われるらしい。
極限状態は、愚かな犬の頭も明晰にするのか。ブランカの脳裏にある光景が蘇った。
「昔、母さんが大豆でハンバーグもどきを作ってくれた気がする!」
思い出の中のブランカは今と同じくらいお腹を空かせていて、料理中の母親の足元にくっついては、まだかまだかと尋ねていました。
そのたびに、今は何をしているのか、次はどうするか、優しく聞かせてくれた調理手順を、おぼろげながら思い出したのです。
「なんかこう、大豆を煮て、つぶして、なんかと混ぜて焼くだけだった気がするよ!みんなにもたべてもらおうかな!」
そういうと競争犬らしい健脚を活かしてまだ改修工事中の岬の塔に走り出す。
披露目会まで、彼のやる気と記憶が保っているといいのだが。

お披露目会

八角塔の探索は無事終わり。
八角塔からのエネルギーと使えるようになったマスターワークの力で岬の塔の改修計画は予定通りに進んだ。
使えるようになったのは地上に出ている部分だけだったが、お披露目会も開かれることになった。

お披露目会では大豆料理を村の犬たちに広めるための試食会も開かれた。
伝統的な大豆料理から、アイデアあふれる料理まで数多くの大豆料理が並んでいた。
幸いなことに母親譲りのブランカの大豆ハンバーグも出品され好評を博していた。
作り方などを聞こうとする母犬たちの相手をしなければならず、ほかの美味しい大豆料理を食べ損ねたのはブランカの誤算だった。

会場の一角、サフィールの要望で作られた料理スペースでは、大豆料理の実演も行われていた。
講師は豆類育成活用計画をうちだしたブラッキーだった。

「豆は安価だが大量に調理するのは難しい。」
ブラッキーの言葉を聞き逃さないように村の母犬たちがメモを取る。
「とにかく水を含ませたうえで、できる限り少量の煮汁で弱火でゆっくり煮ないと柔らかくならないのだ。
軍隊の知識だが、自分の所属していた部隊では、まず豆を可能な限り長く水に浸してから、ほとんどぎりぎりまで水を捨てたうえで金属の厚鍋に移して蓋をし、土に埋め、その上で歩哨が一晩たき火をして蒸し煮にしていた。」
「この開拓村ではこの施設を使わせてもらえばいい。
大きな鍋もあるから、翌朝皆で食える分くらいは煮えるだろう。」
八角塔からのエネルギーを得て、この施設にはそのエネルギーを得て調理ができるマスターワークが設置されていた。
「翌朝大鍋に移して、夕食の野菜スープの残りとともに煮てスープを作る。
豆は味が濃いから、わずかな量のスープストックがあれば味がつくのだ。
飽きることを避けて変化をつけるため、毎日曜は牛乳を入れてパンをそえ、祝祭日には肉と牛乳を加えてパンをそえることを我が部隊では行っていたな。
参考になれば幸いだ」
ひと通り説明が終わると、まわりの犬たちから拍手があがった。
ブラッキーは料理の面でもみんなの教官だった。

お披露目会では村の学校の入学式を兼ねたものになった。
まだ仔犬たちの数は多くないが、みな希望に目を輝かせていた。

最初の授業を担当したのは、シェパードのアリスだった。
「神学や読み書き、算術などを教える教師は足りていますでしょうか?」
アリスもこの学校のために教師になりたいと申し出てくれた開拓者だった。
風の噂に寺子屋を作るという噂を聞いたアリスは心を躍らせた。
これこそまさに、善き犬のために「偉大なる方々」が下された思し召しに違いない!
幸いなことに、アリスには侍祭の両親に教え込まれた神学の教えがある。古き者たちが残したとされる尊い教えを仔犬たちに示せれば、侍祭としても大いなる徳を積むことがかなうだろう。
そこまで宗教的な教えはちょっと……と眉を顰められたら、その時は読み書きや簡単な算術を教えるのもいいだろう。
アリスの両親は宗教知識以外にも、様々な学問を修める機会を与えてくれており、仔犬たちに教える内容には事欠かない。
きっと、料理や裁縫よりも皆の役に立てるに違いない……

仔犬たちは、この日のために熱心に準備をしていたアリスの授業を熱心にきいていた。
その中にはアーロンに募金の協力を求めていた兄妹の姿もあった。
机の上には真新しい勉強道具が並んでいる。
通りがかったアーロンに気づいた兄弟が手を振ったが、アーロンはそそくさと立ち去ってしまった。
たぶん照れくさそうに笑う顔はだれにも見られていないはずだ。

お披露目会には機械の狗が岬の塔を見て回っている姿もみられた。
ガードドックの目を通して、八角塔の精霊であえうコルハチルアもお披露目会の様子や、楽しそうな村の犬たちの様子を見守っていた。
村の役に立つこと。それはコルハチルアにとって何よりも大事なことだった。

学校に入れないまだ幼い仔犬たちを預かる施設や身寄りのない仔犬たちが住むための施設も作られた。
そこの管理をまかされたのは、シェパードのビアンカだった。
「キキーモラさんのようにはうまくいかないかもしれないけれど、私はここに住んで寮母さんになりたいです!」
アルフを慕ってきた仔犬たちとも、アルフとも離れて暮らしたくはないので、岬の塔の寮母に立候補したビアンカは、寮母のコツなどをキキーモラに伝授してもらいながら、お披露目の日を迎えていた。
どんなことでもいいからアルフを支えていきたい。
それはビアンカの一番の思いなのだ。

学校や仔犬たちのお世話する施設からは外の広場にも出ることもできた。
そこにはヨーイズミのアイデアで作られた遊具などが置かれていて、仔犬たちに人気の場所となっていた。
運動もできるスパースもあるので、村の犬たちの健康管理の面でも憩いの場としても活躍してくれるはずだ。

「動物好きの子が増えるといいな。ソラもなでていいよ!」
広場にはハンターのウルスラのアイデアで作られた。動物を育てたり、ふれあいのできるスペースも作られていた。
大きな熊のソラにも恐れることなく触れ合う仔犬たちの姿があった。

「偉大なるヒト様のお供をして、島にわれわれの先祖は鬼退治にいったのです」
領主であるアルフは広場で小さな仔犬たちにパグマイアに伝わる物語の絵本を読み聞かせていた。
仔犬たちの笑顔をみながらこの子たちが大きくなる頃、この村はどうなっているだろうかに思いをはせていた。
バウエンが提出してくれた報告書によると、岬の塔の地下部分には「arcology」という文字が刻まれていたという。
岬の塔の更なる探索など、やるべきことはまだまだ多い。
だが開拓村の未来を照らす灯台の灯はたしかに灯ったのだと、お披露目会に集ってくれた開拓者仲間や村の犬たちの姿をみながらアルフはそう思った。

開拓者新聞

開拓者新聞

岬の塔お披露目会開催

岬の塔お披露目会開催
岬の塔お披露目会開催

岬の塔のお披露目会が開催され、多くの開拓者と村の犬が集い、大いに賑わいました。
ヒトの時代の施設を改修された岬の塔は、1階が仔犬たちの学校と、村の犬たちのコミュニティスペース。村の役場や各ギルドの運営スペースとして、2階が、商品の売買のできる商店や飲食のできる食堂や酒場があるスペースとして、3階からが宿や開拓者たちが自由に泊まれるスペースとして利用でき、開拓村の中心施設としての利用が期待されている。
お披露目会では、岬の塔の施設紹介のほか、開拓村で推進されている豆類育成活用計画にあわせて、豆料理の試食会や調理教室などさまざまな催しが開催された。
とくに盛り上がったのが、学校の入学式だった。入植がはじまったばかりでまだ仔犬たちは多くないが、みな希望に目を輝かせていた。
身寄りのない仔犬たちの孤児院も隣接され、その仔犬たちも学校で学べるという。開拓村の未来を担う仔犬たちが、その昔灯台としての役割ももっていた岬の塔で過ごしていく。開拓村は大きな一歩を踏み出したといえるのではないだろうか。

落雷事件発生!

落雷事件発生!
落雷事件発生!

八角塔復活!開拓の力に!

開拓村の北にある八角塔で落雷事件が起きたと話題になった。
真相は商犬ギルドの依頼を受けて、八角塔の探索を引き受けた開拓者が、八角塔復活の作業を行いその段階で大きな落雷があったという。
雷の力を受けた八角塔は、その力をマスターワークなどを動かす力にかえ、今回の岬の塔の改修作業にも大いに役立ったという。
いち時期は女の子の幽霊が出たという噂もあったが、いまは管理としてダックスフントの女の子が住み込み管理を行っているという。
開拓村の発展に欠かせない場所になりそうだ。

この犬に聞く!

毎回村の犬にお話をお聞きするこのコーナー。今回は領主のアルフ様に、領主としてのお気持ちや、開拓村についてのお話をお聞きしました。

 記念すべきこのコーナーの最初のゲストに選んでいただきありがとうございます。
開拓村の情報などもこの開拓村新聞でまとめていただきありがたいです。
この開拓村新聞を印刷するためのマスターワークの復活にも開拓者仲間の力を借りました。領主になったから、開拓者村の犬の皆さんや、開拓者仲間の方への感謝の毎日です。
開拓村の開拓を、開拓者でもあり、まだ若い私にヨーシャ様が託してくださったこと。それには意味があると思っています。
就任式で「善き犬であれ。」
「“ヒトの規範”を実践できる。そんな村を皆さんと作っていければと思います!」挨拶させていただきました。一歩ずつでも実現していきたいです。

今回の配布開拓者ポイント

  • たぐっちゃん8点(ガイド2、キャラ6)
  • にごりゆき1点
  • 銀目猫1点
  • キンター1点
  • 拓ちゃん2点
  • テオドシアス1点
  • ルマンド1点
  • ポール・ブリッツ1点
  • 魚介類1点

ガイド所感

開拓村PBWの第2回を投稿させていただきました。
今回も投稿ありがとうございました。
第1回より皆さんさらに投稿パワーアップされていて楽しかったです。
今回依頼のひとつ商犬ギルドからの依頼は「八角塔」として通常セッションとして募集させていただき、その結果もPBWのほうに反映させるかたちで書いてみました。
この1個は通常セッションにするは今後も続けていこうと思います。
依頼のひとつになった豆類の活用、たぶん今後のネタになる地下部分の探索は、こちらの企画でもコメントや普段のチャットのやり取りなどで頂いたアイデアです。
そういう参加者さんのアイデアやアドバイスでさらに企画を面白いものにできている感じが楽しいです。
多分次回は地下の探索などをからめたネタになるかなと思います。
次回もご投稿お待ちしています。