セッション情報

開拓村日記PBW1「新領主着任」

開拓村日記PBW1「新領主着任」

導入

開拓村への入植がはじまった。
以前使われていた施設がわずかながら残っているとはいえほとんど何もないところからのスタートだ。

ささやかながらアルフの着任式も開催されることになった。

入植してきてくれた犬たちや仲間の開拓者たちを前に、アルフは何を語りどういう未来を示してくれるのだろう。

今回の依頼

開拓村への入植がはじまりました。
今回の依頼は、これから増えていくであろう入植者に対応するための依頼が多めです。

領主からの依頼「就任式を控えて」 目標値10

アルフ「これが領主としての初仕事です。うまく思いを伝えられればいいのですが」

村の犬たちと開拓者仲間が就任式を開いてくれることになりました。
ささやかなごちそうと開拓者仲間としての応援。
アルフとこれから開拓村で暮らしていく犬たちに何かできることはないだろうか

民兵からの依頼「入植者たち」 目標値10

フィダン「幸いなことに入植希望の犬たちがどんどんきてくれています。道中の安全を茄保するための護衛などてつだっていただけませんか」

以前開拓者とかかわってくれた犬たちや、開拓村に未来を託して入植してくれる犬たち。
その道中の護衛や開拓村の警備体制つくりなど、開拓者としての経験が活かせそうだ。

商犬ギルドからの依頼「プラスチック輸送船手配」 目標値13

「川を大きく迂回しての物資の輸送は時間もかかり危険も多い。プラスチック輸送船に立ち寄ってもらい物資の輸送ができればいいのですが」

開拓村は王都の対岸にあります。陸路で物資を輸送するには南を大きく迂回していく必要があります。
プレスチック輸送船が立ち寄るようになれば物資の輸送が楽になりそうですが、船の手配などいろいろ根回しが必要かと思います。

職犬ギルドからの依頼「木材調達」 目標値10

シュペーア「これから来る犬たちの家を建てるにも、以前からあった施設を修繕するにも木材が必要だ。恐怖の森で入手できるといいのだが」

木材が多く必要です。幸い近くに恐怖の森がありますが、恐怖の森は危険な場所ということで開拓者による警護など必要だと思います。

リプレイ

開拓村へ!

「開拓村はこの先よ!がんばっていこう!」
連なる入植者の列にボーダーコリーの少女の元気な声が響き渡る。
王都の開拓者ギルドで世話役見習いをしているアーティザンのサクラの声だ。
知り合いのアルフが領主になるということで駆けつけ、開拓村までの案内役と護衛役になっていた。
入植者たちは希望や不安、それぞれの思いを抱え開拓村へと進んでいた。
これからいろいろ問題もでてくるだろう。開拓者ギルドの窓口もあるとみんなの役に立つかもしれない。
サクラは自分なりできることを考えながら入植者たちと歩みを進めていた。

「まいったな。どの仕事をすればいいのか分かんないや」
リーゼントを模した髪型を気にしながら、ラッターのヨーイズミも護衛役としてこの列に加わっていた。
ギルドで護衛役を募集していたので参加してみたが、放蕩の日々が長かったヨーイズミには決められた仕事という物がピンときていなかった。
これから何ができるか、何をすればいいかはこれから考えてみるのもいいかもしれない。
背中では愛用のシミターとショートソードが揺れている。
いままでもこの二本の武器と二刀流で乗り切って来たんだから。

「対岸は危険な土地だと聞く。道中の安全は任せてくれ。」
ストレイのグスタフは、以前からの顔見知りであるアルフの頼みを二つ返事で引き受けた。
入植者の中には、家族連れも多い。
以前のグスタフのように家族で農地を営むものもいるのだろう。
グスタフは、過去の自分の暮らしや、とある村の教会の世話になっている妻のことを思い出していた。

開拓村の風景

王都パグマイアの対岸、ザッシュタウンの北西に位置する開拓村。
以前にも開拓が試みられたことがあるのか、まだ使える施設が残っている。
今回アルフが仮の領主を任され開拓が始まった。

「1、2、1、2!」
大きな掛け声が開拓村に響く。
「閣下、自分は戦うことにはもううんざりですが、戦うすべしか知りません。」
戦闘を走る犬がアルフに声をかけた。
「そういうわけで、軍隊式の肉体鍛錬法を村人に教えることで閣下のお役に立ちたいと思います。」
ストレイのブラッキーが率先して村人の訓練をかってでてくれていた。
入植の準備に追われるものも多く、参加者はまだ少ないが、軍隊経験を活かした本格的な訓練は、今後結成されるであろう民兵の訓練にも活かされるはずだ。
「難しいことではありません。早寝早起きと偏食をしない食事、それに体操とランニングから始めましょう。」
村の仔犬たちも積極的に参加していた。
ブラッキーは「キョーカン!」と呼ばれ、仔犬に慕われているようだ。
「閣下が率先して行ってくれれば、村人の体力は確実に向上します……なに、嫌そうな顔をしてるんですか……」
そんな様子を息を切らし走りながらアルフはうれしそうにみていた。
「嫌な顔していたかな。教官もしかして仔犬たちに人気で、照れていますか?」

様々な犬たちが開拓村のために動いてくれている。
力になりたいと訪れてくれる開拓者も多い。
アルフは本当にそれがうれしかった。

「初めまして。アリス・ワイマラナーと申します。新人の侍祭として、世界を旅しております。傷の手当てや病人の看護などができます。よろしくお願いします」
アリス・ワイマラナーも開拓村にきてくれた開拓者だ。
革鎧の上に祭服を着て、腰にはメイスを下げている。旅をしてきたという彼女の品はどれも使い込まれていた。
古き者の正体を探るべく旅をしているアリスにとって、ヒトの遺跡が多く存在するという恐怖の森に近い開拓村は、活動の拠点の一つにするには最適だと思えた。

「傷ついた命のすべてに前足を差し伸べる。それが私のお役目です」
グレイも開拓村を訪ねてくれたシェパードだ。
訪れてきてくれてから、仔犬たちの面倒をみたり、けが人の治療にあたったりと自分のできることを一生懸命行っていた。
以前にも入植が試みられたというこの開拓村には古びているが教会もあった。
仔犬たちのための学校も必要かもしれない。
グレイにやれることはいくらでもある。そう思えた。

開拓村の受け入れ用意

開拓村は、これから続々来るであろう入植者の受け入れの用意に追われていた。
商犬ギルドの代表であるシュペーアからの依頼を受け、材木を確保すべく村周辺のでの伐採作業が進められていた。
幸い近くに恐怖の森があるが、恐怖の森はアナグマや見たこともない敵も住んでいるという危険な場所。
開拓者の協力も得ながら作業は進められていた。

「だいぶ斧にも慣れてきたな。」
愛用のロングソードを斧に持ち替え、ストレイのグランは恐怖の森で伐採の作業にあたっていた。
もちろん何が起こるかわからない。周囲に注意を配りながらの作業だ。
こういうとき開拓者は護衛役もになっていた。
切り出された木は、運び出され、いずれ村を形作る資材となる。
グランが切っているこの木も、誰かが住む家の資材になるかもしれない。
そう思うと作業にもさらに力が入った。

「木を運ぶのは任せてよ!!あっソラそれも運んじゃおう!」
巨大な熊が切り出された木材を運んでいく。
ハンターの少女ウルスラのお供にして家族の熊のソラだ。
ソラに指示を出しながら、ウルスラ自身は苗木を植えなおす作業もしていた。
この苗木がまた大きくなり森を形作り、あらたな開拓村の資源になるはずだ。
木こりとして入植してきた犬たちも積極的に苗木を植える作業を手伝っていた。
森とともに生きる暮らしの大切さを忘れなければ、森はこれからも開拓村に恵みをもたらしてくれるだろう。

「木こり達の警護をして欲しい。」昔からの知り合いであるシュペーアの頼みにガーディアンであるバウエンは「任せろ」とだけ答えた。
手が空いたら力仕事の手伝いをするつもりでいたが、なにせ恐怖の森での仕事だ。あちこちから嫌な臭いがする。
バウエンはよく森に入った。そのたびに泥だらけになり帰ってくる。ときには怪我をして戻ってくることもあった。
木こりたちの心配する声に「ちょっとマーキングしてくるよ。こうも木が多いと気になるんだ。」と毎回軽口で答えるが、森に向かうその表情は守るべきもののために戦うガーディアンにふさわしいものだった。
今日も森の嫌な臭いを排除してきた。
「バウエンさんどうしたんですか?やけに汚れてますけど……」
顔なじみの木こりが問いかけてくる。
「いや、何でもない。ちょっところんでしまってな。」
そう答えながら、オレは今、うまく笑えているだろうか?バウエンはそう思うのだった。

王都での戦い

王都パグマイアの王立図書館の角を曲がったところに、かなり素敵な大きな建物がある。
近づいてくると、戸口から音楽を聞こえてくる。
美しい色のガラスを通して明るい光が輝く、開拓者の中にも常連が多い宿屋兼酒場である「王の鞍」だ。

囲炉裏のあるサイドルームにはさまれた受付では、美しいハウンドのホステスが対応してくれた。
「ようこそ開拓村への出資の説明会へ。招待状はお持ちですか?」
ラッターのサフィールは慣れた様子で来客者を案内する。
プラスチック輸送船に立ち寄ってもらえないかという商犬ギルドのインディの依頼に、仕事先である王の鞍に商犬や貴族を招いて、説明会と食事会を開いてはどうかというサフィールの提案のもと、今日は貸切の会が開かれていた。

「教会に出入りしている商犬さんに、新しい販路を探している犬がいないか聞いてみましょう。」
来客者集めには、シェパードのズージェスも力を貸してくれた。
「こういうのに興味を示すのってあまり大きな商会ではないかもしれませんが、先を見越して長い付き合いをしてくれそうな商犬がいるといいですね」
牧師として様々な犬と出会うことの多いズージェスの犬脈は、見事に発揮され王の鞍は多くの来客でにぎわっていた。

「ほらほらお母さん特製のポトフも用意してもらったよ。キキーモラちゃんの料理もあるし最高の会だね!」
美味しい料理に手を伸ばしながらハンターのブランカの尻尾も大きく揺れていた。
「あ。なんかツテがないか、僕の家族に聞いてみよっか? ほら僕んち、配達屋さんだし」
この短期間でこれだけの数の来客に成功したのは、ブランカの実家の配達屋の力を借りられたことも大きかった。
実家のツテで陸運や海運の関係者も来客してくれているようだ。
影の功労者というべきブランカだが、本人は美味しい料理に夢中のようだ。

お客として王の鞍を訪ねたものもいる。
「俺も商犬の端くれ。じー様という大きな後ろ盾を失った今、自分で商いをしていかなくちゃな。」
ラッターのゼロもそんな中の一匹だ。
その1“他犬が困っている時こそが商機だ”と、
その2“己が骨を折って、旨い骨を拾え”
じー様の教えを思い出しながら、ゼロは新たな道を進み出そうとしていた。

就任式

村の犬たちと開拓者仲間が就任式を開いてくれることになった。
限られた物資の中から作られたささやかなごちそうそろえた桟橋前の広場には、村の犬たちや開拓者仲間たちが集まってくれた。
村の仲間たちによる催し物も花を添えてくれた。
みんな自分たちのできることで就任式を盛り上げ、若い領主の力になろうとしていた。
最後はアルフの王都の兄弟ともいえるリヴァーウォール地区の子どたちによる合唱だ。
「アルフなら間違いなくいい領主になると思います」
シェパードのビアンカとともに開拓村に移り住むためにきてくれた仔犬たちだった。
いつも助けてもらっているアルフのため、就任式に花を添えるため、一生懸命に歌う仔犬たちの歌声が就任式に花を添えてくれた。

就任式ではアルフが領主として挨拶をすることになっていた。
「これが領主としての初仕事です。うまく思いを伝えられればいいのですが」
就任式の前夜は開拓者仲間にそう漏らしていたアルフ
入植してきてくれた犬たちや仲間の開拓者たちを前に、アルフは何を語ればいいか不安だったが、いざ壇上に立ちみんなの顔をみると言葉が自然とわいてくるのだった。
「今日は記念すべき日です。今日開拓村は新しい一歩を踏み出しました。」
「私は皆さんの名まえと顔を思い浮かべることができます。」
「皆さんとこの日を迎えられたこと、この日の気持ちを糧に皆さんと開拓に取り組んでいければと思います」
「ここからみえる皆さんの顔はどれも、真っ直ぐで、ひたむきです」
「善き犬であれ。」
「“ヒトの規範”を実践できる。そんな村を皆さんと作っていければと思います!」
そう話を締めくくるアルフの視線の先の川に何か浮かんでいるものが見えました。
アルフの視線をおった村の犬たちも、こちらに近づきどんどん大きくなっていくそれに気づきました。

それは王都からやってきたプラスチック船の姿でした。
強大な船体を貴重なプラスチックで覆われたその船体の看板には、インディをはじめ顔見知りの開拓者たちの姿や、黒装束の新たな開拓者の姿も見えた。
風を受け大きくふくらんだ帆には、マウの1国であるレックスの紋章が描かれていた。
インディのプレゼンを受け、多くの協力者を得られ、プラスチック船の寄港の予定が組まれました。
そのうち真っ先に船を手配してくれたのは、先日ヨーシャと交流する機会を得たレックス国だった。

王都に届く開拓の歌

プラスチック船の甲板。船首近くにたたずんでいた子猫が歌いだした。
レックス国の令嬢。ココ・チャトラ・レックスだ。
開拓者たちを慕っていて、今回のプラスチック船の手配にも尽力していた。
声に不思議な力をのせるミンスターでもあるココの歌声は岸にいる犬たちにも聞こえてきた。
その歌は、パグマイアの犬たちが、仕事の際や宴などで広く歌っている「開拓の歌」だった。

彼女の歌声に合わせて村の犬や船の犬たちも歌いだす。
それはいつか大きな歌声となっていた。
涙目になりながらアルフも歌っていた、。
「いつかこの歌は遠く対岸の王都にまで届く」そう思いながら、村のみんなと「開拓の歌」を歌うのだった。

今回の配布開拓者ポイント

  • たぐっちゃん7点(ガイド2、キャラ5)
  • ポール・ブリッツ1点
  • テオドシアス 1点
  • Kagura 1点
  • にごりゆき 1点
  • ルマンド 1点
  • 銀目猫 1点
  • 魚介類 1点
  • 拓ちゃん 1点
  • キンター 1点

ガイド所感

開拓村PBWの第1回を投稿させていただきました。
初めての試みだったのですが、多くのコメントいただきいいスタートができました。
今後も月1話のペースで遊んでいければと思います。
PBW遊んでいてGMさんの所感が好きなのでこちらでも書いてみます。

みなさんのコメント見る作業楽しかったです!.

みなさんのコメント見る作業楽しかったです!
このキャラはこの依頼を受けるんだなどからキャラを感じられます。
実際のセッションでもPBWでの印象などフィードバックしていければと思います。
次回の依頼も今回の行動などを指針にしてみようと思います。

開拓村にプラスチック船が来てくれたエンディングは考えていました。
父が船乗りだったので、父の船が遠くからどんどん近づいてくる様子など思い出しつつ再現してみました。
あとは未来少年コナンのハイハーバーですね。プラスチック船もバラクーダ号がイメージです。

「開拓の歌」は、アニメ【てんとう虫の歌】オープニング曲 ~『ぼくらきょうだい てんとう虫』や、アニメ【南の虹のルーシー】オープニング曲『虹になりたい 』などをBGMとして聴きつつ執筆していて思い浮かびました。
開拓村PBWを「いつかは対岸の王都も近くに見えるかもしれない。」という描写ではじめたので、歌が対岸まで届くかもは我ながらお気に入りです。

「PCのキャラを深めるための企画」「忙しくてセッションになかなか参加できない方の救済企画」

以前も活動記録で書いたのですが、こちらの企画の目的は大きく二つです。
「PCのキャラを深めるための企画」「忙しくてセッションになかなか参加できない方の救済企画」です。

PCのキャラを深めるための企画

開拓村の困りごとを各部署から4つ依頼という形で掲示されてものに、PCとしてコメントを返す形で進行していきます。

どの依頼を引き受けてくれるかの段階で、このPCはやはりこれを引き受けてくれたか。おーこの依頼を引き受けてくれたのか!など、PCのキャラ像をつかむことができます。

PC同士も事前に顔見知りという設定も作りやすいので、実際のセッションにつなげる・広げる企画として活用していければと思います。
今回も、開拓村日記 通常セッション「色彩の泉」とリンクする形で、ゼロは開拓村に来たシーンとして、ブラッキーは仔犬たちとの交流シーンとしてふくらませてみました。

忙しくてセッションになかなか参加できない方の救済企画

掲示板セッションもいろいろな遊び方があります。
期間中コメントをやり取りしつつ進めていくものが多く主流ですが。開拓者日記は忙しくてセッションになかなか参加できない方の救済企画として運用していこうと思っているので、期間中に1回コメントももらえればいというPBW的な遊び方をしていければと思います。

プレイヤーさんの事情が分からないからこそ、交流が続く仕組みは模索していきたいです!

こちらの企画をきっかけにひさしぶりにちょっとでやり取りできたメンバーさんもいらっしゃいました。
忙しくてなかなかセッション参加できないけど、記事版セッションなら参加できそうという言葉もいただきました。うれしかったです。

なかにはコメントいただけない参加者さんもいました。
リアルが忙しいのか、企画やシステムへの興味が薄れたのかなど、プレイヤーさんの事情が分からないからこそ、交流が続く仕組みは模索していきたいです!

いずれは依頼ごとに執筆ガイドさんをたててみたい!

開拓村PBWはいづれ依頼単位で執筆ガイドを担ってもらえる体制を作れればと思っております。
商犬ギルドの依頼執筆担当という形で依頼の内容から考えていただく感じです。
そちらの担当者さんにもガイドしてくださったとして、開拓者ポイントを2点お渡しできればと思います。
私のみでしている間は、複数キャラということもあり、荒稼ぎになるので全部で2点として集計していければと思います。