デッドラインヒーローズRPGシナリオ「デッドサイド シーサイド」「彼女の面影」
目次
プレイレポート
実際にセッションを行った時のプレイをもとにレポートを作成しました。
実際にプレイする際の参考になれば幸いです。
キャラメイク
こちらのシナリオでは、エントリーとともに奨励オリジンを案内しています。
奨励でないオリジンでも当然プレイ可能ですが、エントリーに合った活躍をしやすくなり、キャラメイクも捗ると思いますので、可能なら奨励オリジンを選ぶ方がいいかと思います。
PC④以降はどのオリジンでもいいと思いますが、被らないほうが面白く遊べるかと思います。
今回のプレイレポートでは、エンハンスド((PC①「ヘラ・ハルク」普段は細身の少年だが、事件の際は屈強な巨人に変わるエンハンスド。
強力なパンチでの攻撃と,皆を守るシールドが頼もしい。
))、ジャスティカ((PC②「銃翁(ガンジー)」弓使いのジャスティカ。優れた射撃技能と万能ベルトで大活躍。ブーステッドアローでキルマークも稼いでいました。
))、ミスティック((PC③「マリア・ネルサン」炎使いのミステックのお姉さん。魔法の言葉で確実にパワーを決めて、敵を焼き尽くしていました。
))、サイオン((PC④「ヴァル」 翼持ちのサイオン。翼が生えているときは頭にも翼が生える。鼻の傷がトレードマーク。
))という構成でした。
キャラメイクの際は麻神学園というヒーローが通う学園が舞台ということを伝えて若い年齢でのキャラメイクをお願いしてください。歳を取ってからヒーローを始めたという設定のキャラも可能だとは思いますが、ヒロインとのかけあいがあるPC①は若い方がいいです。
デッドサイド シーサイド
【導入フェイズ】
▼ヒーローとして学生として
個別の導入イベントを用意しています。
デッドラインヒーローズRPGを遊ぶのが初めてという方や、TRPG自体慣れていない方は戸惑ったり、意図しない行動をされることがあります。
今回のプレイレポートでもPC②が少年の気を引くためにスマートフォンをパワーで破壊しようという行動をとられようとしました。こういった行動はセッションも破壊しかねないのでNPCのメリッサを介入させて止めてください。
メリッサは教師なので、彼女の口から、ヒーローらしさや、現代が舞台であることで日常常識の範囲内で行動して欲しいことなどを案内しました。
その後少年の憧れるヒーローらしい行動をとってくださったので、ある程度コンセンサスをとって遊ぶためにこのような提案はいいのかなと思います。
▼バニー服は無理せず
導入イベントでPC③は、海の家のバイトを頼まれます。
衣装としてバニーガールの衣装を着るように頼みますが、嫌う方や戸惑う方もいると思うので、メイド服や執事服でも構わないこと案内してください。
実際こちらのプレイでもPC④は男性だったので執事服にウサギ耳を着ていました。
▼君の名は、印象は大事に
導入イベントでPC①はヒロインと出会います。
ヒロインは2話の重要人物なので出会いと印象付けだけです。
セッション中少女の名前を聞かれそうになったのですが、名前を名乗りあうイベントがあると伝えて後回しにしてもらいました。
こちらのシナリオでは、各PCにNPCとの関連性を持たせることで、シナリオを動かす原動力にしています。
NPCに関しては嫌われるような、誤解されるようなロールは控えるといい感じに展開できると思います。
【展開フェイズ】
▼チャレンジは条件を事前に公開するのがいい感じです
チャレンジ回数は事前に公開される情報ですが、1回のチャレンジは複数の判定からできていることがあるので、判定の回数とその内容、失敗した場合どうなるかなどの先に案内するといい感じです。
デッドラインヒーローズRPGの判定のバランスは絶妙なので、1回の判定で、支援や集中は使う前提での判定にすると面白いですが、判定にするPCが片寄るとエナジーのバランスが悪くなるので注意してください。
今回のシナリオのチャレンジ1は、ヒーローの強さなど演出する場としても利用します。
今回のシナリオでもパワーなどの演出しつつ、チャレンジに挑戦してくださいました。
▼休息と守の扱いについて
チャレンジ②のあとは、リトライが残っていた場合に、休息を宣言されることが多いです。シナリオでは守は店長が安全な場所に連れて行きますが、今回は休息のタイミングでPCたちが安全な場所に移動させるという提案がありました。
休息に関しては時間や、その内容の案内がルール上無いので自由に演出してOKです。
決戦フェイズは海が満潮になっていくイベントがあるので、守は連れて行かないように気を付けてください。
【決戦フェイズ】
▼朧傳々と海の満潮
朧傳々は近づいてくるまで待機し、敵の射程内の場合は近づき《怖い顔》を狙います。
問題は《怖い顔》の射程が0だということです。
水中状態はコスト等きついので、満潮イベントでPCを前のエリアに進めさせるかたちで《怖い顔》決めてください。
今回のセッションでは、諸事情で満潮イベントを行いませんでした。
その結果意思の高いPCが近づいてきて自爆して終わりました。
【余韻フェイズ】
▼「彼女の面影」への繋がり
こちらのシナリオは2話の続き物です。
2話に出るNPCが余韻フェイズででてくるので、繋がりを意識してプレイいするといい感じです。
守が明るく変わったこと、ワンピースの少女が事件に関わっていることなどを、案内していただけると、2話目もスムーズに遊べるかと思います。
▼成長について
1話終了後は、経験点を渡して成長も行ってもらいます。
渡す経験点は取得したグリットに等しいので参加PC数次第では10点を超える場合がありますが、成長に関して、パワーの取得については1個までと案内してください。
PCが強くなりすぎるのを防げて、成長に悩む時間も短くて済み、時間管理がやりやすいです。
彼女の面影
【導入フェイズ】
▼1話との繋がり、守の変化、新NPC画家「渡辺聡史
2話の導入は、1話からの繋がりを意識するとプレイしやすいです。
誤解されない範囲でワンピースの少女関わっていること、守がいい変化をしていること、新NPC画家の「渡辺聡史」を印象付けてください。
ワンピースの少女は、ラスボスと誤解されることがあるので、里香の口から優しい女の子であることを伝えたり、画集に関するエピソードを案内してください。
【展開フェイズ】
▼カシャネコは強敵なので、判定回数でエナジーを調整。
チャレンジ回数は2回と1話と同じですが、判定回数は5回と1話より少なくしてあります。
こちらのシナリオのボスであるカシャネコは強力なヴィランなので判定数で、エナジーの減少を調整しています。
▼葵の扱いについて
決戦フェイズに葵がいれば、父である聡史は正気に戻り、弱体化したカシャネコとの戦いになります。
ただ守のように、葵も安全な場所に逃がしてから決戦フェイズを行いたいという意見も出ました。
絵の完成が近く時間がないということや、連れて行かないことは逆に危険につながることなど案内しました。
ゲーム的には決戦フェイズで、葵と聡史は戦闘に巻き込まれることはないということを伝えてもいいかもしれません。
【決戦フェイズ】
▼カシャネコ
カシャネコは強力なヴィランです。
《凶眼》が決まるとかなり優位に戦闘が展開できると思います。
逆に決まらないとかなり押し切られる感じの展開になります。
今回も見事意思判定に成功されてPC側の総攻撃を喰らいました。
リアクション判定を成功させようとする行為はPCとして当たり前のことなので、見事と伝えるほうが盛り上がるかと思います。
【余韻フェイズ】
▼夏休みの終わり
2話の余韻フェイズは、時系列を意識しています。
決戦フェイズから繋がる葵との掛け合い、合宿が終わり守るとの別れ、夏休み明けて2学期始まってからの生活です。
余韻フェイズは、PLさんのアイデア次第ですが、夏休みが終わる感をだすと余韻あるかと思います。
▼NPCのこれから
葵と守にはヒーローとして今後活躍する可能性を示唆する余韻フェイズにしてあります。
PCもNPCも今後を想像したりもTRPGの楽しさだと思うので、こういうのを感じさせる余韻フェイズも楽しいのかなと思います。
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