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『艦これRPG』キャンペーンシナリオ ~第1話~『南国とか、いいんじゃない?』

本シナリオは、鹿児島TRPG倶楽部にて行われた、キャンペーンシナリオです。
公開シナリオなので、どなたでも自由に使用してかまいません。
また、改変、修正なども提督(GM)の裁量に任せますので、好きにしちゃってください。

《シナリオ予告》

真珠湾の奇襲から端を発した太平洋戦争。
旧日本軍は空母機動艦隊をハワイへ差し向けるかたわら、南方へも戦力を送り込み、これを迎え撃つ連合軍艦隊を撃破した。
その轟沈した艦隊が、時を隔てて深海棲艦へと変貌し、艦むすたちに襲い掛かる!
果たして鎮守府はABDA艦隊を攻略できるのか、英国で不沈艦と呼ばれていた戦艦を倒せるのか。
暁の水平線に、勝利を刻むのだ!

今回の対戦相手:備考

本艦撃沈の報告を聞いた首相チャーチルは、「あの艦が!」と絶句し、「戦争全体で(その報告以外)私に直接的な衝撃を与えたことはなかった」と著書の第二次世界大戦回顧録で語っている。

《シナリオスペック》

艦娘(PC)人数:3~5人
推奨レベル:1
戦場表:指定ない限り「同航戦」
プレイ時間:おおよそ6~8時間
リミット:2
任務:深海凄艦艦隊『ABDA艦隊』の撃滅。

《導入フェイズ》

読み上げ

キミ達は、提督に呼ばれて執務室に集まった。
「これより各鎮守府は、深海凄艦に対する一大反抗戦を開始する」
「先だって出撃した空母機動部隊は、すでに真珠湾に向けて攻撃の準備をしているだろう」
「そこで我が鎮守府も、本作戦に参加すべく、南方戦線への出撃が決まっている」
「キミ達の部隊には、他の鎮守府から空母『龍驤』(※1)が加わる予定だ」
「彼女と協力して、東南アジアの海域を脅かす『深海凄艦艦隊 ABDA艦隊』を撃滅してくれ」

(※1)龍驤が既にPCにいる場合、大鷹、祥鳳、瑞鳳、龍鳳から1名選ぶ。

《本シナリオの任務説明》

今回のシナリオは、二つのルートに分岐します。
そのことを『任務の説明』で大まかに説明し、ルートを一つ選んだところで、鎮守府フェイズに移行してください。

  • 空母護衛任務:空母『龍驤』を護衛します。空母『龍驤』が敵本隊に爆撃を敢行している間、妨害する敵ピケット艦隊に勝利してください。(経験値ボーナス)
  • 敵輸送船団襲撃:敵伯地を往来する輸送船を襲撃します。空母『龍驤』と共に、敵のシーレーンを破壊してください。(戦果ボーナス)
    また、本任務では『龍驤の支援』がシナリオ上で1度だけ受けられます。どこで支援を受けるかはPCの判断に任せてください、また支援の内容は以下の中から選んでください。
  • 索敵支援:戦闘におけるプロット中、偵察を1度無償で行えます。判定不要で成功するものとします。
  • 航空支援:戦闘における航空戦フェイズにおいて、航空攻撃「2」を無償で2回行います。

《鎮守府フェイズ》

通常の鎮守府フェイズでかまいません。
サイクル時に、NPC龍驤を出演させていた場合、感情値を1点与えても良いものとします。
1サイクル終了時に、戦闘に入ります。

《戦闘》

読み上げ(共通)

キミ達は、鎮守府で十分な準備を行った後、深海凄艦が巣食う南方海域へと出撃した。
初めての実戦ではあるが、他の鎮守府からも応援が来ている、彼女らと協力すれば勝利は容易だろう。

読み上げ(空母護衛任務)

「さぁ仕切るで! 攻撃隊、発進!」(※2)
龍驤が威勢よく航空隊を発進させ、キミ達は周囲を警戒し始める。
そうして数十分経った頃だろうか、遠くの方に不気味なシルエットが並び始める。
敵のお出ましだ。

読み上げ(敵輸送船団襲撃)

「艦載機のみんな!お仕事、お仕事!」(※2)
偵察のため龍驤が艦載機を発進させる。
空母の索敵網に敵の輸送船団が引っかかるのは、時間の問題だった。
さあ、狩りの時間だ。

(※2)龍驤がNPCでない場合、艦娘とセリフの改変をすると良いです。

《エネミー》

空母護衛任務の場合
  • 3人:駆逐イ級×3 軽巡ホ級×1(旗艦)
  • 4人:駆逐イ級×3 軽巡ホ級×2(一体選択して旗艦とする)なお旗艦ホ級はエリートとする。
  • 5人:駆逐イ級×3 軽巡ホ級×2(一体選択して旗艦とする)重巡リ級×1 なお旗艦ホ級はエリートとする。
敵輸送船団襲撃
  • 3人:輸送ワ級×2(一体選択して旗艦とする) 駆逐イ級×2
  • 4人:輸送ワ級×2(一体選択して旗艦とする) 駆逐イ級×2 軽巡ホ級×1
  • 5人:輸送ワ級×2(一体選択して旗艦とする) 駆逐イ級×2 軽巡ホ級×2 ホ級1体はエリートとする。

《戦闘報酬》

戦闘終了において、以下のとおりにボーナスを加えてください。

  • 空母護衛任務:旗艦を撃沈した場合、PC全員に30点の経験値ボーナス。敵全滅でPC全員に20点の経験値ボーナス。
  • 敵輸送船団襲撃:輸送ワ級の戦果報酬を、エリートとして扱う。敵全滅でアイテム表をPC数-2分振り、それを受け取っても良い。

読み上げ(戦闘終了)

ここまでは順調に任務を遂行することが出来た。
しかし艦娘達に緊急の連絡が入る。
「敵本隊であるABDA艦隊が北上を開始しました、付近に展開する部隊は迎撃戦を行ってください」
どうやらこちらに敵の本隊が向かっているようだ。
キミ達は迫りくる深海凄艦に対し、迎撃戦の構えを見せる。

《戦闘》

連続戦闘となります。なお戦闘に入る前に「退却」を行っても良いものとします。戦闘前の「退却」は無条件で成功とします。
本海戦は「決戦フェイズ」扱いとなります、勝利条件は「敵旗艦の轟沈」です。

《エネミー》

  • 3人:重巡リ級×1(旗艦) 軽巡ホ級×1 駆逐イ級×2
  • 4人:重巡リ級×2(一体選択して旗艦とする) 軽巡ホ級×1 駆逐イ級×2
  • 5人:重巡リ級×2(一体選択して旗艦とする) 軽巡ホ級×2 駆逐イ級×2 なお旗艦リ級はエリートとする。

戦闘に勝利した場合、任務完了として+50経験値。全滅させた場合、経験値20点ボーナス。

読み上げ(戦闘終了)

今回の南方進出作戦は成功に終わった。
鎮守府に帰投した艦娘達に、提督はねぎらいの言葉を掛ける。
(ここでのセリフは、PCの活躍の場面を入れてみると良いでしょう)
作戦がひと段落したキミ達は、鎮守府でつかの間の休息をとることになる。

※もし連続戦闘で「退却」をしていた場合、ABDA艦隊は他の鎮守府艦隊が撃破したという風にしてください。

《史実的補足》

太平洋の戦いにおいて、初期の戦いの代表とされるのが、本シナリオが元にした『南方作戦』になります。
この戦いは、細かくすると一本のキャンペーンが出来るほどの内容が詰まってますが、今回は少し触れる程度の内容でまとめました。
後に「日本軍の電撃戦」と呼ばれるほどの戦いであり、「東洋のジブラルタル」と称される要塞、シンガポールを60日程度で攻略するなど、初期の快進撃っぷりが伺えます。
海軍では、日本軍の進撃に対抗すべく、各国は『ABDA部隊』(オーストラリア、イギリス、オランダ、アメリカ)を編成します、しかし急造の部隊では戦略、指揮が統一できず、敗北することとなります。
この方面の戦いでは、龍驤が敵艦隊を爆撃、損傷を多大に与え、敷波が米重巡ヒューストンを撃沈、スラバヤ沖の戦いでは、重巡那智、羽黒と英重巡エクセターが激しく砲を交え、軽巡神通、那珂が敵艦隊に肉薄、雷撃戦を敢行するなどしています。
特に有名なのが駆逐艦雷、電による救出活動であり、TVでも特番として紹介されることもあります。

《鎮守府フェイズ》

2サイクル目です。通常の鎮守府フェイズでかまいません。

《任務説明:決戦》

読み上げ

「大変だ、西方海域から大規模艦隊が進撃中との知らせが入った」
提督が焦りを隠さずに言う。どうやら東南アジアの制海権を奪い返さんと、深海凄艦が西方艦隊を動かしたようだ。
「現在未確認だが、こちらに向かっているのは戦艦2隻を中心とした艦隊のようだ」
「これを迎撃するために、各鎮守府から応援が集まっている」
「中でも鹿屋航空隊から、本艦隊への航空支援があるということだ」
「この『Z部隊』を何とか押しとどめてくれ」

今回の戦闘では『航空隊の支援』が受けられます、PCには説明をした上で決戦フェイズに移行してください。龍驤の支援と合わせて使用してもかまいません。
以下の中から『航空隊の支援』を一つ選び、実行する。

  • 索敵支援:戦闘におけるプロット中、偵察を2度無償で行えます。判定不要で成功するものとします。
  • 航空支援:戦闘における航空戦フェイズにおいて、航空攻撃「3」を無償で3回行います。

《戦闘:決戦フェイズ》

最後の戦闘となります。
勝利条件は「敵戦艦2隻の轟沈」です。

《エネミー》

  • 3人:戦艦タ級×1(旗艦) 戦艦ル級×1 駆逐ハ級×2
  • 4人:戦艦タ級×1(旗艦) 戦艦ル級×1 駆逐ハ級×3なお戦艦ル級はエリートとする。
  • 5人:戦艦タ級×1(旗艦) 戦艦ル級×1 駆逐ハ級×3 軽空ヌ級×1 なお戦艦ル級はエリートとする。

戦闘に勝利した場合、任務完了として+50経験値。

《終了フェイズ》

読み上げ

航空機隊と艦娘達の活躍によって、戦艦2隻は撃退された。
鎮守府に戻ったキミ達を、提督が手厚く出迎える。
「よくやった、これは大戦果だぞ」
「これで東南アジアの制海権は、当面安泰だろう」
「みんなの疲れや損傷がが癒えたら、さっそく祝賀会だ」

※敗北した場合は、航空隊が頑張って戦艦を轟沈させた旨をいい、この大戦果はキミ達の活躍あってこそだったという感じでお願いします。

《史実的補足》

実は時系列が前後しています。参考はマレー沖海戦。
英国は日本軍との戦いを予見しており、東南アジアの守りとして、最新鋭戦艦2隻を派遣します。
この派遣された戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」「レパルス」は強力な戦艦であり、特にプリンス・オブ・ウェールズは「不沈艦」と称されており、英国最強の戦艦として、本シナリオより前の出来事である「ビスマルク追撃戦」にも参加しています。
この2隻を迎え撃つのは戦艦「金剛」「榛名」であり、近代化改修後とはいえ、その性能差は歴然であり、非常に不利な状況でした。
そこで海軍は、航空機による攻撃を敢行します。美幌、元山、鹿屋航空隊が参加し、その結果、戦艦の時代が終わります。
この海戦より前までは、航空機の能力は過小評価されており、航空機の優位性を示すタラント空襲、真珠湾空襲の後ですら、戦艦は航空機では倒せないというのが常識でした。
あの山本五十六も、本海戦の前には「リナウン(レパルス)は撃沈できるが、キング・ジョージⅤ世(プリンス・オブ・ウェールズ)は大破だろう」と発言しています。

2015年6月21日 21:09

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